いよいよ本格的な冬の到来です。物価高騰が世代を超えた多くの世帯の家計を圧迫する中、年金生活を送る世帯にとって、毎月の生活費は切実な問題です。
公的年金に加えて継続的に支給される「年金生活者支援給付金」は、そうした年金受給者を支える恒久的なセーフティネット。老齢・障害・遺族の3種類があり、それぞれに支給要件や給付(基準)額が設定されています。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯を対象とする一時的な給付金」とは異なり、支給要件を満たす限りずっと受け取れる支援です。
特に、今年9月以降に日本年金機構から「緑色の封筒」に入った請求書が届き、すでに返送した方は、手続きが順調に進んでいれば、年金が支給される12月(偶数月)から年金生活者支援給付金の受け取りがスタートする可能性があります。
ご自身やご家族が対象となるか、この機会に制度の概要、給付額、申請方法まで一気にチェックしましょう。
1. 【概要】年金生活者支援給付金は「老齢・障害・遺族」の3種類
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を含めてもなお所得の低い世帯を対象とする給付金です。2カ月に一度の年金支給日に、公的年金に上乗せして支給されます。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な支援とは異なり、要件を満たす限り継続して受け取ることができる恒久的な支援制度です。
年金生活者支援給付金は、以下の3つの種類があります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
それぞれの支給対象者を確認しましょう。
