3. 冬の花を長く元気に咲かせる「育て方」4つのコツ

パンジーを庭に植え付ける様子

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3.1 本格的な冬が来る前に植え付ける

植物がしっかりと根を張るように、本格的な冬が来る前に植え付けをしましょう。気温が低くなるとゆっくりとした生育ペースになるため、寒くなってから慌てて植えた株は、根が張らずに寒さに負けてしまうことも。

なるべく寒さが本格化する前に植えておくことで、厳しい冬を乗り越える体力を蓄えられます。

3.2 水やりは控えめにする

寒さに強い花でも、土が常に湿っていると、根が凍結したり根腐れしたりして、弱ってしまいます。冬は水やりを控えめにしましょう。

水やりする際は土の表面だけではなく、土に指を入れて、中まで乾いていることを確認してからおこないます。水をやる時間帯は晴れた日の午前中がおすすめです。

3.3 適度な追肥で栄養補給する

冬は休眠期のため肥料は不要と思われがちですが、開花している花は多くのエネルギーを使います。春までの長い期間、美しい花がつぎつぎと咲くように、適度な追肥を与えましょう。

冬の肥料は手軽に与えることができて、即効性のある液体肥料がおすすめです。月に1回程度、規定量よりも少し薄めの液体肥料を水やり代わりに与えるとよいでしょう。

3.4 花がらはこまめに摘み取る

寒さの厳しい冬に花を途切れさせず咲かせるには、咲き終わった花を早めに処理することが大切。花がらをそのままにしておくと、株は種を作ろうとエネルギーを消費します。

冬は外に出る機会も減りますが、ときどき庭を見回り、残っている花がらを摘み取りましょう。

4. 寒さに強い花は極寒の中でこそ輝く心強い存在

筆者の住む地域でも、冬は一桁台の気温になり、花や葉に霜が降りて真っ白になることも。そんな朝でも、窓を開けると健気に咲いている花たちが見え、ほっとする安らぎを感じます。

彩りが少ない季節だからこそ、美しさがひときわ輝いて見える冬の花たち。寒さに強い花を庭に植えて、この冬を彩り豊かに過ごしてみませんか。