12月15日の年金支給日には、老齢年金や障害年金、遺族年金を受給している方の中で、条件を満たす方に「年金生活者支援給付金」が上乗せされます。
年金生活者支援給付金は、年金収入だけでは生活が苦しい方をサポートするために設けられた制度です。
年金と同じ日に同じ口座へ振り込まれるため、毎月の家計の足しとして活用しやすい点が特徴です。また、物価に合わせて給付額が見直されるため、生活環境の変化にもある程度対応できる仕組みになっています。
ただし、この給付金は自動で支給されるものではなく、受け取るには申請が必要です。書類を提出しないまま期限を過ぎてしまうと、本来受け取れるはずの一部がもらえなくなることもあるため注意が必要です。
この記事では、年金生活者支援給付金の基本的な制度内容や対象となる方、給付額の目安、申請の流れについてわかりやすく解説します。案内が届いた際に困らないよう、事前にポイントを押さえておきましょう。
1. 年金生活者支援給付金はどんな制度?
年金生活者支援給付金は、年金収入だけでは暮らしの維持が難しい方を支えるために設けられた制度です。2019年10月の消費税率アップ(8%→10%)に合わせてスタートし、その財源として引き上げ分の税収が活用されています。
給付金にはいくつかの種類があり、受給している年金に応じて「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」が支給されます。
いずれも支給要件を満たしている必要がありますが、共通しているのは「申請をしなければ受け取れない」という点です。
対象となった方には、日本年金機構から毎年9月頃に「年金生活者支援給付金請求書」が順次送付されます。書類が届いたら、必要事項を記入して提出すれば手続きは完了です。期限があるため、届いたら早めに内容を確認しておきましょう。