4. 老後の貯蓄額・年金を増やす方法は?

もし老後の生活費が足りないと感じたら、老後の生活費を増やす方法を考えておくことをおすすめします。年金を増やす、貯蓄を増やす方法は、おもに下記の6つの方法があります。

  • 可能な限り、長く働く
  • 年金の繰下げ受給
  • 年金の任意加入
  • 国民年金基金
  • 付加年金
  • NISAとiDeCoを活用した資産運用 など

会社員として勤務されている方で、60歳あるいは65歳以降も勤務が可能であり、気力・体力ともに十分であれば、できる限り長く働くことをおすすめします。

働いて収入を得ることは、資産を増やす上では確実な方法です。働くことで生活費の大半、あるいは一部でも賄えれば、貯蓄が減るスピードを遅らせることができます。

受け取る年金額が毎年見直されて増える「在職定時改定」もありますし、年金の繰下げ受給も検討しやすくなるでしょう。

一方、自営業やフリーランスとして、主に国民年金に加入してきた方の場合、会社員や公務員と比較して年金額が少なくなります。国民年金基金や付加年金を検討して、年金額のアップを図るのもひとつの方法です。

両方とも加入は任意ですが、どちらかの制度にしか加入できない点は注意しましょう。

NISAとiDeCoは、いずれも将来の資産形成を支援する制度です。資産形成のための投資は長期運用が基本ですから、20年、30年、40年と継続して運用してみましょう。

年金生活になったら運用は続けながら、一部を解約して使うことも可能です。

税の優遇などはiDeCoの方が充実していますが、NISAは中途解約の制限がなく、商品のラインナップもiDeCoより豊富です。両方を利用して資産形成を行ってもよいでしょう。