2. ユニークな給付金・補助金5選
地方自治体のユニークな給付金・補助金として、以下の5つを紹介します。
- 人間ドック補助
- 生ごみ処理機の購入補助
- ペットの不妊去勢手術補助
- 移住・定住補助
- 狩猟免許の取得補助
住んでいる自治体にも似たような事業がないか、確かめてみましょう。
2.1 人間ドック補助
定期的な健康診断よりもより詳細な調査で、病気を早期発見する人間ドックを受ける人に対し、受診費用の一部を助成する給付・補助です。
国民健康保険の被保険者など、会社の福利厚生で人間ドックの受診ができない人に効果的な政策となっています。
例として、前橋市の補助を見てみましょう。
対象者
- 以下のすべてを満たす人
・2025年度中に30歳以上になる人
・前橋市国民健康保険又は群馬県後期高齢者医療に加入している市民
・国民健康保険税の未納がない世帯、後期高齢者医療保険料の未納がない人
・2025年度に「受診シール」を使って「特定健診(後期高齢者健診)」を受診しない人
支給額
- 一律2万円
前橋市では、国保や後期高齢者医療保険の加入者で上記の要件を満たす人に対して、一律2万円の補助をしています。これにより、1日ドックは1万3000円、特定健診と脳ドックでは2万1800円まで負担額が下がるのです。
申請は、窓口や電子申請などで、受診1ヵ月前を目安にするよう定められています。
2.2 生ごみ処理機の購入補助
毎日のように出る生ごみは、焼却・埋め立てのコストがかかります。そこで、生ごみ処理機の購入に対して補助し、自治体の処理負担を軽減するところが増えているようです。
例として、新潟市の補助内容を見てみましょう。
対象者
- 以下のすべてを満たす人
・新潟市内在住の人
・新潟市税の滞納がない人
・処理器を常に良好な状態で管理できる人
・処理器から発生したものを適切に利用し、処理できる人
・必要に応じアンケートにご協力いただける人
支給額
- 消費税込みの本体購入金額の2分の1(1000円未満は切り捨て)
※上限2万円
本体購入価格の2分の1を補助してもらえます。上限は2万円のため、4万円以下の処理機であれば、実質半額で商品購入が可能です。
申請時は、所定の申請書のほかに、見積書など商品価格がわかるものや、納税証明書などが必要です。
なお、生ごみを堆肥に変える「コンポスト容器」も、同様に購入金額の2分の1(上限3000円)まで補助を受けられます。家庭菜園がある人で生ごみ処理機を購入しようと考えている人にとっては、有用な補助となるでしょう。
2.3 ペットの不妊去勢手術補助
ペットの手術代金を補助してくれる自治体も存在します。飼い主のいないペットが増えると、糞尿などにより周辺環境に被害を与える可能性があるためです。
例として、東京都世田谷区の補助を見てみましょう。
対象者
- 区民の飼い猫であり、獣医師が手術可能と診断した猫
支給額
- 不妊手術(メス):6000円
- 去勢手術(オス):3000円
世田谷区では、猫の不妊・去勢手術に対する費用補助をしています。補助は手術代金に直接充てられる形となり、申請者の口座に振り込まれることはありません。
申請の際は、動物病院や保健所、区のWebサイトで申請書を受け取り、必要事項を記入して提出します。


