一般的に、定年に近くなるほど資産運用のリスクを抑える必要があると考えられます。高齢になるほど働ける期間が短くなり、万が一損失を被ったときにカバーしにくくなるからです。その点、40代にはまだ時間的余裕があります。40代に入ったら預貯金以外の資産運用についても、一度真剣に検討してみる必要があるでしょう。

とはいうものの、「リスクのある資産運用は避けたい」と考えている人は少なくありません。しかし、「バランス型投資信託」や「インデックスファンド」などのように、リスクを分散しやすい商品も増えてきています。

一方、国が支援する「NISA」や「つみたてNISA」、「iDeCo」といった制度が気になっている人もいるでしょう。これらの商品は非課税枠制度を活用して資産形成をする仕組みで、任意で利用することが可能です。

支出を見直すことも重要なポイント

貯蓄額を増やすためには支出を減らすという視点も欠かせません。特に多忙で負債を抱えがちな40代にとっては重要なポイントといえるでしょう。

そもそも、収入に対して支出が多すぎると貯蓄をするのが難しくなります。お金が貯まりにくい人のなかには、具体的な収入と支出の金額を把握していない人も珍しくありません。まずは、「何にいくら使っているのか」を洗い出すことから始めましょう。現状を把握できれば、どんな対策を講じれば良いのかもわかってきます。

また、習慣的な無駄遣いが、お金が貯まらない原因になっているケースも。買いたいものがないのに習慣的にコンビニに行く人は要注意です。なにげなく使い続けている携帯電話などの料金プランを見直してみるのも効果的でしょう。

充分な検討と計画的な運用を

着実に貯蓄を増やしたいなら、収入を得た時点で貯蓄に回す分を先取りしておくのも良い方法です。とはいえ、単に銀行に預けてもほとんど利息がつかないだけでなく、インフレに弱いのがネックといえます。時間のある40代のうちに、積極的に資産運用を取り入れることも検討しましょう。

ただし、どんな資産運用の方法を選んだ場合でも、あらかじめリスクとリターンについて充分に調べたうえで計画的に運用することが大切です。

LIMO編集部