物価の上昇が続き、住宅費や教育費など大きな支出が重なる40歳代は、家計のやりくりに悩む人が増えています。
働き盛りの年代でありながら、思うように貯蓄が進まないという声は珍しくありません。
家族の将来に備えたい気持ちはあっても、現実には日々の支出に追われ、貯蓄まで手が回らないケースも多いでしょう。
こうした状況のなか、家計を立て直すために役立つのが、基本に立ち返ったシンプルな管理方法です。
本記事では、家計の実態と向き合いながら、無理なくお金を整えていくための考え方を3つのステップでわかりやすく解説します。
1. 40歳代・二人以上世帯の厳しい現実「4分の1が貯蓄なし」
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」によると、40歳代・二人以上世帯の貯蓄額は以下のようになっています。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
- 金融資産非保有：25.7％
- 100万円未満：11.2％
- 100～200万円未満：6.2％
- 200～300万円未満：6.1％
- 300～400万円未満：4.6％
- 400～500万円未満：3.3％
- 500～700万円未満：7.7％
- 700～1000万円未満：6.4％
- 1000～1500万円未満：8.2％
- 1500～2000万円未満：3.8％
- 2000～3000万円未満：5.5％
- 3000万円以上：6.5％
- 無回答：4.9％
- 平均：944万円
- 中央値：250万円
40歳代の貯蓄事情について、ポイントを整理しながら見ていきましょう。
