2019年に創設された「年金生活者支援給付金」は、消費税率引き上げ分(8%→10%)を財源とし、年金受給者の暮らしの下支えをする目的を持つ制度です。

2カ月の公的年金支給日に、年金本体とは別に振り込まれる「上乗せの支援」で、老齢年金生活者支援給付金・障害年金生活者支援給付金・遺族年金生活者支援給付金の3種類があります。

それぞれの給付金ごとに支給要件が規定されています。ご自身やご家族が支給対象となるか、給付額はいくらか、そして大切な手続き方法までを、整理してお伝えしていきます。

1. 年金生活者支援給付金は、「老齢・障害・遺族」の3種類

年金生活者支援給付金は、消費税率引き上げ分を活用して、年金生活者の支援を図ることを目的としています。年金に上乗せして支給される給付金で、以下の3種類があります。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

「老齢・障害・遺族」、それぞれの基礎年金を受給中の人が、公的年金を含めても所得が一定基準以下となる場合に、2カ月に一度、受け取ることができるものです。