山々の紅葉が深まり、冷たい風が吹き始める晩秋の時節となりました。
暖房費用やクリスマス、年末に向けた準備など、今の季節ならではの出費に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
知識のアップデートは、資産形成、税制、年金といった生活の基盤に関わる情報こそ欠かせません。
本記事では、日々の生活に役立つテーマを、一問一答形式でわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にご覧ください。
今回は、「給付付き税額控除」について解説します。
1. Q. 高市総裁が検討している「給付付き税額控除」ってどんな制度ですか?
1.1 A. 減税と給付を組み合わせ、低所得者に現金を届ける新しい税制です。
「給付付き税額控除」とは、所得税の減税と現金給付を組み合わせた仕組みです。
最大のポイントは、「控除しきれない減税額を、国が現金で支給する」という点です。
従来の減税では、所得税を納めていない非課税世帯には恩恵がありませんでした。
しかし、この「給付付き税額控除」という制度は、非課税世帯にも支援を確実に届けるとともに、消費税が低所得者に重くのしかかる「逆進性(所得が低い人ほど税負担の割合が重くなるという不公平な仕組み)」を解消する目的があります。