6. まとめにかえて

本記事では、公的年金制度の基本から、最新の平均受給額、そして働き方ごとのモデル年金額までを紹介してきました。

内容を見ていくと、厚生年金と国民年金では受給額に大きな差があり、現役時代の働き方が老後の収入に直結していることが、あらためて実感できたのではないでしょうか。

また、高齢者世帯の約4割が公的年金だけで生活しているというデータからも、年金中心の暮らしが決して特別なものではない現実がうかがえます。また、年金だけで安心できる時代とは言い切れなくなっているのも事実です。

2024年からスタートした新NISAをはじめ、資産づくりを後押しする制度も少しずつ充実してきました。iDeCoなども選択肢に入れつつ、ご自身の収入や支出、貯蓄のバランスをこの機会に一度見直してみてはいかがでしょうか。

参考資料

中本 智恵