5. 【家計に役立つ予備知識】「エンゲル係数」とは?
65歳以上の夫婦世帯の例でも触れた「エンゲル係数」について、家計管理においてなぜ重要なのかを改めて整理しておきましょう。
エンゲル係数とは、生活にかかる消費支出のうち、食費がどれくらいの割合を占めているかを表す指標です。
エンゲル係数=食費÷消費支出×100(%)
一般に、エンゲル係数が高いほど、生活費の中で食費の比重が大きく、家計に余裕がない状態と考えられます。
一方、収入が増えると支出の幅が広がり、教育・娯楽・交通など多様な費目にお金を回せるため、相対的にエンゲル係数は低くなる傾向があります。
ただし、この数値は世帯構成や年代によっても変わります。
たとえば、子育て期の家庭では、子どもの成長に伴う食費が多くなり、エンゲル係数が高めになることがあります。
反対に、高齢の単身世帯では食費そのものが多くなくても、他の支出をより抑えているため、結果的にエンゲル係数が高く見える場合もあります。
もし急にエンゲル係数が上昇した場合は、食費が増えていないか、または他の支出を削り過ぎていないかなど、家計全体の配分を見直すきっかけとなるでしょう。
6. まとめにかえて
物価高が続く中でゆとりをもって生活していくためには、十分な貯蓄を準備しておくことが大切です。
年金だけで生活をやりくりしていくとなれば、出費などを切り詰めないといけないケースもあるでしょう。
余裕をもって生活していくためには、たくさん稼げる現役のうちにしっかりと準備しておきたいところです。
貯金だけでなく資産運用を取り入れるのもひとつですので、自分に合った方法で将来資金を貯めていきたいですね。
参考資料
- 厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」
- 厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」
- J-FLEC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
川勝 隆登