4. 【高額療養費制度】最新情報を把握し「家計を守る」

高額療養費制度は、1か月単位で自己負担が上限を超えた分をカバーする重要な公的セーフティネットです。見直し案は一旦実施が見送られ、現行の仕組みが継続しています。

窓口での負担を軽くするには、事前申請の「限度額適用認定証」やマイナンバーカードの活用が有効です。長期治療には「多数該当」、家族の受診が重なるときは「世帯合算」、70歳以上は「外来特例」を活用しましょう。

ただし、自由診療や差額ベッド代、先進医療は対象外なので事前確認が必要です。手続きが面倒に感じる場合は、加入している保険者(健康保険組合や市区町村)に相談すると案内を受けられます。

高額療養費制度について今後も議論が続くと予想されるため、最新情報を定期的にチェックすることをおすすめします。まずは自分の所得区分と加入保険を確認し、必要なら早めに認定証の申請をしておきましょう。

参考資料

村岸 理美