5. 65歳以降も年金が増える仕組み「在職定時改定」が12月から反映

在職定時改定とは、65歳以降も働き続ける人のために、毎年1回、実際の働いた期間を年金額に反映させる仕組みのことです。

65歳以降も厚生年金に加入して働く場合は引き続き保険料を納めているため、そのぶんの厚生年金が「翌年の年金額に上乗せされる形」で反映されます。

退職を待たずに増額が適用される点が特徴です。

5.1 反映されるのは12月支給から

実際の支給は12月の振込からとなっています。

改定の基準日は毎年9月1日で、その時点で厚生年金に加入している65~69歳が対象です。

前年9月から当年8月までに働いた分が計算され、10月分の年金から増額が反映されます。

5.2 対象外になるのはどんな人?

65歳未満の方は、繰上げ受給をしていても対象外です。

また、70歳になると厚生年金の被保険者ではなくなるため、在職定時改定の適用も終了します。

6. まとめにかえて

公的年金の仕組みや世代別の平均額、65歳以降の働き方による年金の増え方を知っておくのは、老後の収入を見通すうえで大切です。

「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で自分の状況を確認しながら、将来の生活設計に役立てていきましょう。

参考資料

円城 美由紀