11月に入り、街の木々もすっかり色づいてきました。冷たい空気の中に、どこか一年の終わりを感じる季節ですね。
そんな今だからこそ、これからの時間をどう過ごしていくか、ちょっと立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。
今回の記事では、「働くシニア」の現状や、医療・介護への備え、そして70歳代の貯蓄事情について見ていきます。
長く生きる時代だからこそ、働き方・健康・お金の3つを自分らしくどう整えていくかを考えておくことが大切です。
「老後の安心は、今の一歩から」。そんな思いで、これからの暮らしのヒントを一緒に探っていきましょう。
1. 【働くシニアの割合】「まだ現役」という人はどれくらい?
内閣府「令和7年版高齢社会白書」によると、65歳以上の就業率は上昇傾向です。
近年、定年後も働き続けるシニアが増えています。経済的な理由だけでなく、社会とのつながりや生きがいを求める声も強まっています。では、実際にどれくらいのシニアが働いているのでしょうか?
男女別に見た、各年齢層での就業者の割合は以下の通りです。
- 65~69歳:男性62.8%、女性44.7%
- 70~74歳:男性43.8%、女性27.3%
- 75歳以上:男性17.3%、女性8.5%
一般的な年金受給スタート年齢である「65歳以降」も、働き続けるシニアは増加中です。
さらに、2025年成立の年金制度改正法で、在職老齢年金の減額基準が2026年4月から月51万円→62万円に引き上げられます。
これにより「働き控え」が緩和され、厚労省試算では約20万人が年金を全額受給可能に。経済的理由だけでなく、生きがいや社会参加を求めるシニアの働き方は、今後ますます多様化しそうです。
