3. 老後に向けた貯蓄方法とは?
老後に向けた貯蓄では、以前は銀行の定期預金や貯蓄型保険を利用する人が多かったでしょう。しかし低金利が続く近年は、貯蓄の一部で投資を利用している方もいるでしょう。
ただし、資産運用はリスクが伴います。預貯金のように元本保証をされていないため、許容できるリスクの範囲でしっかりと情報収集をおこない、運用方法を選ぶことが大切です。
今回は参考までに、運用益が非課税になるNISA制度について、金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」より、40歳代・50歳代・60歳代・70歳代における2025年6月末時点のNISAの口座数をご紹介します。
- 40歳代:515万9306口座(2024年12月末からの増加率4.8%)
- 50歳代:524万6336口座(2024年12月末からの増加率6.0%)
- 60歳代:397万7471口座(2024年12月末からの増加率5.5%)
- 70歳代:299万4324口座(2024年12月末からの増加率5.4%)
増加率をみるとどの年代も5%前後増えています。
新NISAには成長投資枠とつみたて投資枠があります。成長投資枠の全体の商品別における割合も見てみましょう。
- 上場株式:46.8%
- 投資信託:48.8%
- ETF:4.0%
- REIT:0.5%
株式と投資信託が多い結果となりました。
一方、つみたて投資枠の商品別の割合は以下の通りでした。
- 投資信託(インデックス投資信託):88.10%
- 投資信託(アクティブ運用など):4.94%
- ETF:0.48%
投資信託(インデックス投資信託)が最多でした。
どの商品や投資方法が合うかは個人差があります。まずは情報収集をおこない、自身のリスク許容度なども考えながら老後資金対策を考えてみるとよいでしょう。
参考資料
児島 裕子