リンモチ、通期の営業益は前年比113.7% 主軸のモチベーションクラウドが好調を維持

2019年2月21日に行われた、株式会社リンクアンドモチベーション2018年12月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長 小笹芳央 氏

2018年12月期決算説明会

株式会社リンクアンドモチベーション、代表取締役会長の小笹でございます。それでは、リンクアンドモチベーションの2018年12月期の決算説明会を始めさせていただきます。

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本日は、1点目に会社概要として、当社、当グループの特長や強みについて、簡単にご説明申し上げます。2点目が、事業状況報告でございます。こちらが2018年12月期の連結決算報告となります。3点目に非財務情報として、組織状況報告をさせていただきます。2018年の当グループ会社のエンゲージメント・レーティングをご報告させていただきます。

4点目が、株主還元のお知らせでございます。この度、増配と株主優待制度の拡充について決議いたしましたので、ご報告申し上げます。5点目が2019年12月期の業績予想となります。6点目が、トピックスといたしまして、新任の社外取締役候補のご紹介と、新規出資先企業のご紹介をさせていただきます。

リンクアンドモチベーショングループの事業構造①

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では、1点目の会社概要に入らせていただきます。こちらがリンクアンドモチベーショングループの事業構造でございます。モチベーションエンジニアリングという基幹技術を中心に、まず図の左上の組織開発Divですが、こちらはBtoBビジネスでございまして、個人から選ばれる組織(モチベーションカンパニー)づくりを支援するコンサル・アウトソース事業と、イベント・メディア事業がございます。

右上は、個人開発Divです。BtoCのビジネスとなりますが、組織から選ばれる個人(アイカンパニー)づくりを支援するということで、キャリアスクール事業と学習塾事業が内包されております。

この両者をつなぐDivとして、3番目にマッチングDivがございます。こちらは語学の補助講師、ALTの配置事業と国内の人材紹介・派遣事業が含まれております。さらに、ベンチャー・インキュベーション事業ということで、資金と組織の両面からベンチャー企業をサポートする事業を行っております。

リンクアンドモチベーショングループの強み

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こちらが当グループの強みでございます。強みの1点目でございますが、「モチベーションエンジニアリング」という独自の技術を適用して、市場においてオンリーワンのポジションで事業を行っております。強みの2点目でございますが、こちらは収益の安定性と成長性でございます。

個人から法人まで、幅広い事業領域を有し、収益の安定性と成長性の両面を追求できるビジネスを展開しております。とくに、景気の下降局面においてもマッチングDivのALT配置事業は大変強い事業でございますし、個人開発Divのキャリアスクール事業におきましても、景気の感応度は低いということで、非常に安定性を有した事業でございます。

3点目が、自社のエンゲージメントでございます。当社は自社に「モチベーションエンジニアリング」を適用することで、社員と従業員たちとの間で、高いエンゲージメントを実現しています。以上3点が当社、当グループの強みとなっております。

連結損益計算書(実績 前年比)

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続いて、事業状況報告として、2018年12月期の連結決算報告をさせていただきます。こちらが連結の損益計算書でございます。売上収益、売上総利益、営業利益は昨年実績を上回りまして、過去最高業績を更新しております。売上については、前年比で108.3パーセント。営業利益につきましては、前年比で113.7パーセントとなっております。

一方、当期利益に関しましては、持分法適用会社であるインバウンドテック社の事業計画達成の遅れに伴いまして、持分法のれんの減損を4億円計上したため、昨年比で減となっております。

連結損益計算書(実績 予想比)

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こちらが、連結損益計算書の予想比でございます。売上に関しましては、組織開発Divの「モチベーションクラウド」以外の事業が想定に若干届かず、予想値をわずかに下回る結果となりました。

営業利益につきましては、売上収益の不足分に加えまして、注力商品である「モチベーションクラウド」への販売促進費用の積極的な投下と、英会話事業の事業計画達成の遅れに伴うのれんの減損を計上し、その影響を受けまして、予想値を下回る結果となりました。

当期利益につきましては、先ほどお話をさせていただきました営業利益の不足分に加え、持分法のれん減損により、予想値を下回る結果となりました。

連結損益計算書 販売管理費(実績 前年比)

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こちらが、連結の販売管理費でございます。グループ全体の人員拡大に伴いまして、①の人件費が大幅に増加しております。また、業容拡大に伴いまして、2017年5月に東京統合拠点に移転したことで、③の地代家賃も大幅に増加しております。

さらに、モチベーションクラウドなどの重点事業におきまして、販売促進に注力したことにより、⑤の販売関連費用が大幅に増加しました。結果といたしまして、販管費全体は前年比で大幅増で、前年比115.4パーセントとなっております。

セグメント別 売上収益・売上総利益(実績 前年比)

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こちらが、セグメント別の売上収益と売上総利益の前年比でございます。上段の組織開発Divは、収益性の高いコンサル・アウトソース事業の伸長によりまして、売上収益、売上総利益ともに、前年比大幅増となりました。

売上では、前年比113.5パーセント、売上総利益では前年比119.9パーセントとなっております。真ん中の個人開発Divは、キャリアスクール事業の好業績と、学習塾事業の事業拡大を受けまして、売上収益は前年比で109.1パーセントとなりました。売上総利益に関しましては、前年比で119.0パーセントと大幅増となりました。

マッチングDivは、国内の人材派遣事業が伸び悩んだものの、ALT配置事業の堅調な業績推移を受けまして、売上収益は前年比で103.8パーセント。売上総利益に関しましては、前年比110.8パーセントの大幅増となっております。

セグメント別 事業KPI

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こちらが、セグメント別の事業KPI(キー・パフォーマンス・インディケーター)です。最終的な目標を達成するための過程、プロセスを評価する指標でございます。まず、組織開発Divにつきましては、サブスクリプションモデルとして、モチベーションクラウドの月会費売上をKPIに置いております。コンサル・アウトソースモデルにつきましては、顧客粗利の単価をKPIとして置いております。

右上の個人開発Divにつきましては、受講生さまの人数です。受講者数と生涯単価、すなわちLTV(ライフタイムバリュー)で、1人のお客さまからいただく料金の合計をKPIとして設定しております。

この2つのDivをつなぐマッチングDivでございますが、こちらは派遣としての稼働人数と人材紹介の人数をKPIとして設定しております。それぞれ、少し詳しくご覧いただきたいと思います。

組織開発Div 事業KPIの結果と推移 (サブスクリプションモデル)

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こちらは、モチベーションクラウドの月会費の売上でございます。サブスクリプションモデルとして、月会費売上を事業のKPIとして定めております。2018年末時点で1億3,066万3,000円の月会費売上を達成し、前年比で215パーセントと大変順調に推移しております。

組織開発Div 事業KPIの結果と推移 (コンサル・アウトソースモデル)

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こちらが、コンサル・アウトソースモデルの顧客粗利単価でございます。2018年の実績では、顧客単価が695万8,000円となっております。前年比で123パーセントと、こちらも順調に推移しております。

個人開発Div 事業KPIの結果と推移

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続きまして、個人開発Divの事業KPIの結果と推移でございます。まず、平均の受講者数でございますが、こちらは前年比で増加しております。また、12月時点でのLTVは46万2,754円。こちらも前年比で111パーセントと、非常に順調に推移しています。

マッチングDiv 事業KPIの結果と推移

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続きまして、マッチングDivの事業KPIの結果と推移でございます。まず、年間平均派遣の稼働人数でございますが、こちらは5,472人となりまして、前年比で101パーセントとなっております。一方の、紹介事業での年間の紹介人数でございますが、こちらは1,552名となりまして、前年比で114パーセントと、非常に堅調に推移しております。

連結貸借対照表(実績 前年比)

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こちらが、連結貸借対照表でございます。資産につきましては、モチベーションクラウドへの投資促進、また株式会社ヴォーカーズの株式取得等により、増加しております。増加額は18億9,400万円となっております。

負債につきましては、投資資金の一部を借入金によって賄ったために増加しております。負債の増加額は9億1,000万円となっております。

純資産につきましては、当期純利益の計上と、インキュベーション株式の価値向上により増加しております。増加額は9億8,300万円となっております。

企業活動のものさし

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続きまして、組織状況の報告です。こちらは非財務情報で、当グループの各社のエンゲージメント・レーティングをご報告いたします。

このエンゲージメントスコア(ES)でございますが、競争優位の源泉が「事業戦略」から「組織戦略」へと変化し、また人材の流動化が進む中で、商品市場に加えて、労働市場への適用が企業の至上命題となっております。

商品市場への適用度合いにつきましては、P/LやB/Sなどの成績表、物差しがございますが、労働市場への適用状況においては、これまで明確な物差しがございませんでした。

当社は、労働市場への適用度を測る物差しとして、エンゲージメントスコア(ES)を経営指標に掲げて経営を行っております。このエンゲージメントスコアを高めることが、結果的には商品市場の戦いに勝利できるということで、業績との連動性が証明されている、非常に重要な数値となっております。

エンゲージメントスコアについて

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このエンゲージメントを測る項目といたしまして、16の領域があります。従業員と対会社、従業員と対上司、従業員と対職場との関係を、期待値と満足値という2つの尺度で、無記名のサーベイをとらせていただきます。そして、期待度・満足度の高さや、その一致度合いを、当社が保有する4,330社・100万人以上のデータベースを基にした偏差値「エンゲージメントスコア」として算出される仕組みとなっております。

エンゲージメント・レーティングについて

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このスコアをレーティングとして、「AAA」から「DD」まで11段階にランク付けを行っております。平均値をBと置いて、ランク付けを行っているのが、このエンゲージメント・レーティング(ER)でございます。

全社のエンゲージメント・レーティング結果

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こちらが当グループの、それぞれのDivに所属する各社のエンゲージメント・レーティングで、昨年8月時点と今年2月時点の数値です。リンクアンドモチベーショングループは、全法人12社中、AAAが11社、Aが1社となっております。もう少し詳しくご覧いただきたいと思います。

組織開発Divのエンゲージメント・レーティング結果

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こちらが、組織開発Divでございます。5法人中、AAAが4社、Aが1社と高いエンゲージメント・レーティングとなっております。株式会社a2mediaにつきましては、2017年10月にM&Aによってグループインいたしました。

2018年2月にはBB、8月にはAAAと、早期にエンゲージメント・レーティングは改善しておりましたが、今年年初の組織変更に伴いまして、若干のスコア低下が起こっております。引き続き、各種施策の導入によって向上させていく所存でございます。

個人開発Divのエンゲージメント・レーティング結果

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こちらが個人開発Divでございます。3法人、すべて多店舗展開ビジネスのため、エンゲージメントスコアを高める難易度が比較的高い組織でございますが、すべての法人でAAAと高いエンゲージメント・レーティングとなっております。

2017年7月に小学生向け学習塾SS-1を事業譲受したモチベーションアカデミアにおきましては、M&A後の統合施策を推進中であり、AからAAAに変化しております。

マッチングDivのエンゲージメント・レーティング結果

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こちらがマッチングDivでございます。すべての法人でAAAと、高いエンゲージメント・レーティングになっております。株式会社リンク・インタラックにつきましては、業容拡大に向けて新たなカンパニー長・支店長の登用を行ったことが要因となり、前回はAAでしたが、各カンパニー・支店ごとに改善項目を決め、PDCAサイクルを回したことで、AAAとなりました。

増配のお知らせ

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次に、株主還元のお知らせでございます。このたび、増配と株主優待について決議いたしましたので、ご報告申し上げます。

まず、2018年第1四半期の増配に続きまして、2019年第1四半期の配当額を増配予定でございます。一株当たり、1.7円から1.8円に増配いたします。年間での配当は7.2円となりまして、前年比で5.8パーセントの増加となる予定です。

配当金 推移

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2011年以来、7期連続の増配となっております。引き続き、高い利益還元姿勢を継続していく予定でございます。

株主優待制度 拡充のお知らせ①:ベース金額の上昇

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株主優待制度の拡充のお知らせでございます。当社株式の魅力をより高め、中長期的に保有いただけるよう「ベース金額の上昇」を実施いたします。これまでの約1.3倍に上昇する予定でございます。

当社・当グループは、非常に大きな実りを獲得するために、マーケティングや飯場お促進に先行投資するステージに入っております。そのステージにおきまして、株主の皆様に支えていただこうと考え、ベース金額の上昇を決定いたしました。

株主優待制度 拡充のお知らせ②:対象株数/対象期間の拡大

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加えて、対象株数・対象期間の拡大も実施いたします。20,000株以上のものには、新たに年間80,000円分のQUOカードを、2年以上3年未満につきましては、16万円、3年以上5年未満につきましては、24万円分を進呈いたします。

またこれまで、3年以上5年未満だけで終わっていましたが、5年以上につきましても、持株数に応じてQUOカードを支給いたします。

これは、一部の株主の方からのご要望に応えるかたちで、新たな株主優待制度を設定いたしました。

2019年12月期 業績予想(連結)サマリー

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次に、2019年12月期の連結業績予想についてお話をさせていただきます。売上収益、営業利益、当期利益のすべての項目で、過去最高の数値を見込んでおります。収益性の向上を見込みまして、営業利益、当期利益は前年比で大幅増を予定しております。

営業利益では、前年比117.6パーセント、当期利益では、前年比133.9パーセントを予想しております。収益性の向上に伴いまして、営業利益率は1ポイント増加して、9.6パーセントから10.6パーセントへの上昇を見込んでおります。

2019年12月期 売上収益・営業利益の推移予想

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こちらが、売上収益と営業利益の推移、進捗の予想でございます。売上に関しては、前年を上回る堅調な伸びを予想しております。一方の営業利益でございますが、第1四半期に、モチベーションクラウドのテレビコマーシャルと、複数の大型拠点の移転を決定いたしました。よって、販管費の一時的増加が見込まれます。

その結果、営業利益につきましては、下半期、つまり第3四半期以降に前年を上回る見込みとなっております。

新社外取締役候補プロフィール

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続いて、トピックスでございます。新社外取締役候補としまして、永見世央氏を予定しております。慶應義塾大学を卒業後に、証券会社や投資会社、そして株式会社ディー・エヌ・エーを経て、現在はラクスル株式会社のCFOを務めております。

財務、投資において豊富な経験を有しており、弊社のコーポレートガバナンスに活かしていただこうと考えております。

ベンチャー・インキュベーション:新規出資先企業の紹介

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こちらが、インキュベーションでの新規出資先企業のご紹介でございます。2018年12月に、Vogaro株式会社に新規出資を完了しております。この企業は、デジタル変革とブランド構築の支援といった事業を展開しており、前途有望な企業でございます。出資に加えまして、組織・人事の側面からも支援いたしまして、上場まで導いていく予定でございます。

リンクアンドモチベーショングループの事業構造②

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リンクアンドモチベーションの事業構造ですが、現在、好景気に後押しされて順調に事業、また景気の下り坂にも強い安定した事業を組み合わせて、モチベーションエンジニアリングを中心に独自の展開を行っております。

それぞれの事業、それぞれのDivが追い風を感じておりますので、今後ともご支援をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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