高齢者世帯の3割以上が単身世帯という現代。おひとりさまの老後には、夫婦世帯とは異なる特有の課題があります。
おひとりさまは、家賃や光熱費などの固定費を一人で負担する必要があり、病気や介護時に頼れる家族がいない不安もあります。一人で安心して老後を送るために必要な準備を考えてみましょう。
1. 【データ】国民年金・厚生年金の平均受給額を確認
年金が支給されると、メディアで「年金生活者のリアル」のような特集が組まれることがあります。まずは、厚生労働省の資料を参考に、国民年金・厚生年金の平均受給額を確認しましょう。
国民年金と厚生年金の受給額について、男女別にまとめると以下のとおりです。
公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2階建てです。国民年金の満額は約7万円程度で、厚生年金には満額という概念がありません。厚生年金保険への加入期間や保険料の納付実績に応じて、受給できる金額が決まる仕組みです。
公的年金は終身年金であることを考えると、できるだけ長く厚生年金に加入して働いたり、加入期間中の報酬を増やすためのスキルアップに取り組んだりすることが、経済的な不安を軽減するうえで効果的です。

