3. 地方公務員はさらに倍率が高い?

地方公務員の採用については、独自に就職氷河期世代支援を目的とした職員採用試験を実施している自治体があります。2025年10月27日現在で試験を実施する予定の自治体は、以下のとおりです。

  • 東京都町田市
  • 福岡県
  • 熊本県湯前町
  • 宮崎県
  • 鹿児島県さつま町

地方公務員も事務や技術などさまざまな職種を募集しますが、倍率はより高くなっています。2023年に宮城県が実施した就職氷河期世代を対象とした職員採用試験では、以下のように非常に高い倍率となりました。

  • 一般事務:54.6倍

・受験者数:273人
・合格者数:5人

  • 学校事務:57.5倍

・受験者数:115人
・合格者数:2人

  • 警察事務:43.0倍

・受験者数:43人
・合格者数:1人

採用する人数が限られていますが受験者は多く、国家公務員試験ではなかなか見られない倍率となったのです。

国家公務員・地方公務員どちらを目指すとしても、厳しい採用試験を突破しなければならないといえるでしょう。

次章では、公務員を目指す理由を解説します。