5. 【防衛省の予算】自衛官の処遇改善に、2026年は「61億円」を概算要求

防衛省は、2025年8月に、2026年の概算要求の概要を発表しました。

なかでも自衛官は、有事に備えるための平時の活動や、様々な職種における専門的な業務に携わっています。

しかしながら、自衛官の募集状況に関しては、昨今厳しい状況が続いています。

そこで「自衛官の処遇・勤務環境の改善及び新たな生涯設計の確立に関する基本方針」に基づいた人的基盤を強化する施策に取り組む意向であることが明記されています。

具体的にどのような施策が考えられているのかをご紹介します。

5.1 自衛官の処遇・勤務環境の改善及び新たな生涯設計の確立に関する計上

  • 自衛官の処遇改善:61億円
  • 生活・勤務環境の改善:7527億円
  • 新たな生涯設計の確立:24億円
  • その他:45億円

具体的に見ていくと、自衛官の処遇改善に関しては、具体的には下記の改善などが挙げられています。

  • 北海道の道北・道東の一部で勤務する陸自の隊員の処遇改善
  • 艦艇乗組員の処遇改善
  • 陸海空自衛隊の主要司令部の隊員の処遇改善
  • 現場部隊の電気主任技術者、警務隊の警務官などの専門的知識・技能を有する隊員の処遇改善
  • 訓練・演習に関わる隊員や装備品等の整備員のうち特殊な勤務に従事する隊員の処遇改善
  • 防衛大学校及び防衛医科大学校の学生、高等工科学校の生徒の処遇改善

その他、生活・勤務環境の改善や、再就職支援も含めた生涯設計の確立に関する予算も、「令和8年度概算要求」の重点ポイントとなっています。

自衛官が働く環境は、ここ数年で大きく改善されているそうです。より詳しい情報を知りたい場合は、「自衛官募集」サイトなどもご確認ください。

参考資料

LIMO編集部