50歳を迎えると「ねんきん定期便」の内容が大きく変わることをご存じでしょうか。

49歳までは保険料納付額などが記載されますが、50歳以降は「老齢年金の見込み額」が具体的に記載されるようになります。本格的な老後設計の準備が始まる合図、と捉える人もいるでしょう。

物価高が続く中、2025年度の年金額は+1.9%と3年連続のプラス改定となりましたが、マクロ経済スライドによる調整で、実質目減りとなっているのが実情です。

この記事では、最新の年金額の動向と、国民年金が5万円台、厚生年金でも平均14万円台というイマドキのシニアが実際に受け取る年金のリアルを確認します。

老齢年金の受給開始年齢は原則65歳ですが、受給開始時期を柔軟に調整したりできる「繰上げ・繰下げ受給」など、現役世代のラストスパート期である50歳代の時点でぜひ知っておきたいしくみもあります。

この記事では、こうした年金制度の基礎知識についても紹介します。