2025年11月、朝晩の冷え込みが一段と増し、冬支度が本格化する季節となりました。
暖房代や食料品の値上げなど、年末に向けて家計負担を感じるご家庭も多いのではないでしょうか。
特に年金生活を送るシニア世帯にとって、光熱費の上昇は暮らしを直撃する切実な問題です。
こうした中、国から支給される「年金生活者支援給付金」は、一定の所得基準を満たす方に年金に上乗せして支給される制度です。
年金生活者の中には、通常の国民年金や厚生年金とは別に「年金生活者支援給付金」が支給される方もいます。どのような人が対象になるのでしょう。
今回は国民年金と厚生年金の平均受給額も交えながら、年金生活者支援給付金の対象者・給付額・支給日・申請方法をわかりやすく整理し、見落としのないように解説します。
1. 年金に上乗せでもらえる「年金生活者支援給付金」とは
「年金生活者支援給付金」は、基礎年金の受給者が一定の所得要件などを満たす場合、年金額に上乗せして受け取ることができる給付金です。
受給中の年金種類に応じて、それぞれの給付金が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
すでに基礎年金を受給中の人が、所得が下がったことなどにより新たに「年金生活者支援給付金」の対象となった場合、例年9月の第1営業日(2025は年9月1日)以降順次、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が緑色の封筒で届きます。
※老齢年金を繰上げ受給中の人には、別の様式で届きます。

なお、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届いた場合、電子申請による請求書の提出も可能です。
スマートフォン(またはPC)とマイナンバーカードにより電子申請で提出した場合、郵送での提出は不要となります。