11月に入り、年末の予定や家計の整理を始める方も増えてきました。

物価の高止まりが続く中、12月15日の年金支給日には「年金生活者支援給付金」が上乗せされる可能性があります。

中には1人あたり月額1万900円がもらえる場合もあります。

厚生年金・国民年金の受給額には個人差が大きいからこそ、「自分が対象なのか」「いつ申請するのか」を早めに把握しておくことが大切です。

この記事では、支給要件・手続きのパターン別ポイントをわかりやすく整理し、年末までに確認しておきたい給付金情報をまとめます。

1. 2025年度の「年金生活者支援給付金」支給額を確認

「年金生活者支援給付金」は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない場合に受け取れる給付金です。

老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に給付金が設けられており、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。また、給付額は公的年金と同様に、年度ごとに見直しがおこなわれます。

1.1 年金生活者支援給付金「2025年度の給付額」はいくら?

2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度より+2.7%引き上げられており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。

各給付金の2025年度月額は以下の通りです。

  • 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

なお、老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。