3. NISAは制度の拡充が検討されている

金融庁「令和8年(2025)年度 税制改正要望について」

金融庁「令和8年(2025)年度 税制改正要望について」

出所:金融庁「令和8年(2025)年度 税制改正要望について」

2025年8月に金融庁が発表した「令和8年(2025)年度 税制改正要望について」では、すべての世代が長期的かつ安定的にNISAに取り組めるよう、制度の拡充を図る必要があるとしています。

現在、若年層をはじめとして幅広い世代でNISAを利用している方が増えています。

今後、各世代に適したライフプランに沿った資産形成が可能になるよう、対象商品の拡充などが検討される見込みです。

具体的な要望は次の3点です。

  • 子ども支援の一つとして、つみたて投資枠の対象年齢などを見直す
  • 資産運用スタイルの多様性に対応するために対象商品を拡充する
  • 非課税保有限度額を当年中復活させる

NISA制度の拡大により、より長期的かつ計画的な資産運用が可能になるでしょう。

4. まとめ

つみたてNISAは、まとまった資金がなくても、少額から取り組める資産運用方法です。

長期間積立運用することで、効果的に資産を増やせる可能性があります。

今回のシミュレーションでは、毎月10万円を積み立てるケースをご紹介しましたが、金額は自由に決められるため、家計を圧迫しないよう無理のない金額で検討することが大切です。

今後、制度の拡充が検討されており、個人の資産形成をより後押しする内容になることが期待されます。

制度改正のニュースをチェックし、ライフスタイルに適した形で取り入れてみるのも良いでしょう。

参考資料

木内 菜穂子