1. 日経平均は3日ぶりに反発
2025年10月24日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比658円04銭高の4万9299円65銭となりました。3日ぶりの反落です。上げ幅は700円を超え、ザラ場では一時、終値ベースの最高値(4万9316円)を超える場面もありました。
前日の米株式市場でダウ工業株30種平均など主要3指数が上昇した流れを受けて東京市場でも買いが優勢となりました。東京エレクトロンやレーザーテックなどの半導体関連株も買われました。前日の米株式市場でメモリー大手のサンディスクコーポレーションが上昇したことを受けて、キオクシアホールディングスが買われ、上場来高値を更新しました。
今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。24日の米株式市場でダウ平均は続伸し、終値は前日比472ドル51セント高の4万7207ドル12セントと、3日ぶりに最高値を更新しました。同日朝発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)が28〜29日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めるとの見方が広がり、買われる展開となりました。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は最高値を更新しています。日本株も週初から底堅い動きになることが期待されます。高市早苗首相による財政拡張・金融緩和路線の経済政策に期待した「高市トレード」も意識されるところです。
今週はイベントが多く、27日には米トランプ大統領が来日し、28日には日米首脳会談が開かれます。28〜29日にはFOMC、29日には日銀の金融政策決定会合が開かれます。米大手ハイテク企業を含む日米主要企業の決算が相次いで発表されます。29日にはアルファベット、マイクロソフト、メタ。30日にはアップル、アマゾン・ドット・コムの決算が発表されます。国内では、28日にアドバンテスト、29日にディスコ、31日に東京エレクトロンの決算が発表されます。いずれのイベントでも内容次第によって株価が大きく振られることがあるので注意が必要です。
今週はイベントが多く、27日には米トランプ大統領が来日し、28日には日米首脳会談が開かれます。内容次第によって株価が大きく振られることがあるので注意が必要です。
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