6. 老後の生活費はいくら必要?「最低日常生活費」と「ゆとりある老後生活費」の目安
年金収入と合わせて考えたいのが、老後の生活にどれくらいの費用がかかるかという点です。
生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」では夫婦2人が老後生活を送る上で必要と考える費用の目安が示されています。
まず、日常生活に最低限必要な金額として「最低日常生活費」は、月額で平均23万2000円という結果でした。
さらに、旅行や趣味などを楽しむための「ゆとりある老後生活費」については、月額で平均37万9000円が必要とされています。この金額は、先ほどの最低日常生活費に加えて、上乗せ分として月額14万7000円が目安となります。
あくまで平均ですので、ご自身の必要な金額について考えてみましょう。
7. まとめにかえて
年金制度は複雑な側面もありますが、ご自身の将来の生活を設計する上で極めて重要な要素です。
この記事で紹介した平均額はあくまで一つの目安として捉え、ご自身の年金加入記録を定期的に確認し、将来の受給見込額を正確に把握しておくといいでしょう。
※この記事は2025年7月25日に公開された記事の再編集です。
参考資料
- LIMO「厚生年金の金額、あなたは同年代より多い?少ない? “年齢別の金額一覧表” でわかる年金のリアル」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
筒井 亮鳳