さかのぼって「入院給付金」の請求はできる?
すでに自宅療養を終えている場合、請求せずに見逃していたケースも考えられます。
その場合、約款で定められた期間まではさかのぼって請求できます。そうはいっても約款は難しくて読み取りにくいため、担当窓口に確認するのが確実でしょう。
ただし、保健所等の証明書が必要になります。現在保健所はコロナ関連の対応に追われているため、証明書の発行にも時間がかかる地域が多いです。
こうした状況を踏まえ、請求は余裕をもって行うことが必要です。
「濃厚接触」でも入院給付金の対象になる?
濃厚接触に該当した場合、会社から自宅待機を命じられることがほとんどです。
しかし入院給付金が支払われるのはあくまでも「病院などと同等とみなされる施設で治療を受けられる場合」に限定されるため、治療の必要がない濃厚接触者の場合は、保障の対象外になります。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)