3. まとめにかえて
今回は、厚生年金の受給について「月額15万円以上」受給している方は全体でどれくらいいるのか、また在職老齢年金について解説しました。厚生年金の平均受給額は男女平均で約14万円です。月額15万円以上を受け取っている方は全体の約47.6%に留まるという実態が明らかになりました。
一方で、年金制度改革関連法の成立により、在職老齢年金の支給停止調整額が2026年4月から62万円に大幅に引き上げられることが決定しています。これにより、約20万人が年金を全額受給できるようになり、働くシニア世代が年金の減額を気にせず働き方を選びやすくなると期待されます。
ご自身の年金受給額の実態と最新の法改正を理解し、セカンドライフの働き方や経済的な計画に活かしましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」
長井 祐人