年金、60～89歳の “ふつうのシニアたち” がもらっている金額はいくら？国民年金・厚生年金の平均年金月額を一覧表で確認

日が暮れるのが早くなり、夕方には肌寒さを感じるようになった11月。街ではストーブや加湿器が並び、冬の準備を始める人も増えてきました。

そんな季節の変わり目は、自然と「来年の暮らしはどうなるだろう」と考えるきっかけにもなります。

特に年金生活を意識し始めた方にとって、公的年金の受給額は気になるところ。物価高が続く中、年金だけで生活できるのか、具体的な数字を知っておくことは安心につながります。

本記事では、2025年度の年金額やライフコース別の目安年金額、60歳代～80歳代の各年齢の平均年金月額を、厚生年金と国民年金それぞれ確認します。

1. 2025年度の年金額「国民年金・厚生年金」はいくら？

公的年金の受給額は、物価や賃金の動向を踏まえて年度ごとに見直しがおこなわれます。

2025年4月からの年金額の改定について確認してみましょう。

2025年度の年金額は、前年度から1.9％引き上げられました。

※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）
※厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準

公的年金は、「偶数月の15日（土日の場合は直前の平日に前倒し）」に、前月までの2カ月分がまとめて支給されるルールです。

そのため、この改定率は6月に支給された「2025年4月分・5月分」の年金から適用されています。

なお、今回の改定内容公表時、「多様なライフコースに応じた年金額」として、現役時代の働き方や収入別での年金額の例も提示されています。