相手への愛情と敬意が大切とはいっても、恋愛が始まったばかりのころは「自分がどう見られているか」ということばかり気になり、相手にもっと好きになってもらえるよう、いつもと違う自分を演出してしまうということもあるのではないでしょうか。

とはいえ、そんな演出が逆効果になっていることも。もしかしたら、照れ隠しからスマホの画面を見てわざとそっけなく振る舞ったり、飲食店の店員にきちんと主張できる自分をアピールして「虚勢を張っている」状態の人も少なくないかもしれません。

同調査では、20代の男女が理想の恋人イメージに合う芸能人と、「自分もこうなりたい」と思う理想像があげられています。女性の理想と、男性が「自分がこうなりたい」と思う男性芸能人のイメージには、ちょっとした「差」が見られました。

【理想の彼氏のイメージに合う男性芸能人(女性回答)】
1位・・・田中圭
2位・・・竹内涼真・吉沢亮
3位・・・松坂桃李

【「自分もこうなりたい」と思う芸能人(男性回答)】
1位・・・小栗旬
2位・・・山田孝之
3位・・・竹内涼真

女性の理想1位は、田中圭さん。2018年放映のドラマ『おっさんずラブ』では、根はやさしいけれどおっちょこちょいで不器用な役柄を演じ、女性人気を獲得しました。2位、3位は仮面ライダーや戦隊モノを演じ、子ども人気が高く、物腰柔らかで謙虚で優しいイメージのある男性たち。

一方で、男性の理想は、リーダータイプのイメージがあるタレントが優位でした。

ちなみに、男性の「理想の彼女」のイメージに合う芸能人と、女性が「自分がこうなりたい」と思う女性芸能人の1位はいずれも“ガッキー”こと、新垣結衣さん。ドラマで演じた役の影響もあるのでしょうが、多方面に気配りできそうな優しさと、凛とした佇まいは男女ともに理想であるもよう。

広瀬すずさん(3位)や本田翼さん(5位)は男性人気が高かったものの、女性の「こうなりたい」には10位以内にも入っていませんでした。

男女ともに、自分が思う「こうあってほしい」と相手の「こうなりたい」が違うゆえに、すれ違ってしまうこともあるかもしれませんね。

自分の理想を押し付けずに、ありのままを受け止めてあげたいものですが、恋人には、特別な優しさを求めたくなるもの。「気づいてほしい、悪いところを直してほしい」だけでなく、たとえ不器用でも、相手の優しさや愛情を「気づいて、感謝する」という努力も必要なのかもしれません。

【参考】
いまどき20代の恋愛・カップルに関する調査2018(THE KISS)

北川 和子