4. ライフプランをシミュレーションしてみよう!
金融庁が公開している「ライフプランシミュレーター」を使うことで、簡単に自分のライフプランをシミュレーションできます。
ライフプランシミュレーターは、以下の手順で進めていきます。
- 自身の情報を入力する
- 配偶者の情報を入力する
- 子どもの情報を入力する
- 暮らしの情報を入力する
- 詳しい条件を入力する
- シミュレーション結果を見る
シミュレーション結果には、貯蓄残高がプラスになる見込みの年齢や具体的な資産形成に関するアドバイスなどが記載されており、今後のプランを立てる上での貴重な参考情報となります。
ただしこのシミュレーション結果はあくまで現時点での入力内容に基づいたものです。家族構成やキャリアプランは将来的に変化する可能性があり、また経済状況や制度も変わっていく可能性があります。
そのため、シミュレーションの結果を「絶対的な計画」として捉えるのではなく、将来の軌道修正の可能性を念頭に置きながら、その時々でベストな資産づくりのプランをイメージするためのツールとして活用しましょう。
鵜呑みにせず、柔軟な資産形成プランを考えるための叩き台として参考にしてみてくださいね。
5. まとめにかえて
総務省の家計調査によると、65歳以上の無職二人以上世帯は、60歳代・70歳代のどの年齢層でも毎月の家計が赤字となる傾向が見られました。
特に65〜69歳では月4〜5万円の赤字が生じる可能性があります。赤字を補う貯蓄は世帯間に大きな格差があり、厚生年金の平均月額は14万円台です。
この老後の家計の実態を踏まえ、金融庁のライフプランシミュレーターなどを活用し、ご自身の現在の状況と将来の軌道修正の可能性を考慮に入れた、柔軟な資産形成の計画を立てていくことが重要です
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融庁「ライフプランシミュレーター」
- 総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年)第3-2表」
マネー編集部貯蓄班
