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11月24日(火)深夜0:00発表予定の米消費者信頼感指数(コンファレンスボード)に注目しています。

米消費者信頼感指数は、サンプル数が多く信頼性の高い経済指標です。

注目点は、11月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回れるか否かです。

11月24日(火)深夜0:00発表予定の米消費者信頼感指数(コンファレンスボード)に注目

消費者の生の声をベースにしている米消費者信頼感指数は、米GDPの約70%を占める個人消費との相関性が高い経済指標です。

米国の消費者信頼感指数として有名なものは大きく2つあります。

1つは、米ミシガン大学消費者信頼感指数で、速報性が高く先行指標として重要視されます。もう1つは、コンファレンスボードの発表する消費者信頼感指数で、サンプル数が多く信頼性が高い経済指標と言えます。

米ミシガン大学消費者信頼感指数で「トレンド」を予測し、米コンファレンスボードの消費者信頼感指数で「チェック」するのが良いでしょう。

2007年に顕在化したサブプライムローン問題、及び、2008年9月のリーマンショックで急速に悪化した米消費者信頼感指数は、徐々に回復度合いを強めています。

11月米消費者信頼感指数は市場予想を上回れるか?

前回、10月の米消費者信頼感指数は97.6と、9月の102.6から低下し、市場予想の103.0を下回りました。主に、労働市場に対する楽観的な見方が後退し、所得増を見込む消費者より、所得減を予想する人々が増えたことが要因です。

今回、11月消費者信頼感指数の市場予想は99.5となっており、この市場予想を上回れるかどうかがチェックポイントです。

市場予想を上回る水準だった場合、S&P500、NYダウといった株価指数や、米アクティブ型・パッシブ型(インデックス型)や、ブル・ベア型の投資信託には支援材料となるでしょう。

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出所:SPEEDAをもとに筆者作成

【参考情報】米消費者信頼感指数の基礎知識

そもそも、米消費者信頼感指数とは?

民間非営利調査機関である米コンファレンスボード(全米産業審議委員会)が発表する米消費者信頼感指数は、消費者に対するアンケート調査をベースに消費者のマインドを指数化したもです。

毎月25日から月末にかけて発表され、アンケートの対象者が5,000人と、米ミシガン大学消費者信頼感指数と比較して調査の母集団が大きいため、非常に信頼性の高い経済指標と言えます。

アンケート項目は、現状の景況感・雇用状況、6か月先の景況感・雇用・所得、6か月以内の購入計画(住宅・自動車等)となっています。

これら項目の楽観・悲観の回答結果を指数化し、現在の状況を表す「現況指数」と、6か月後の景況感である「期待指数」をそれぞれ算出し、平均値にしたものを米コンファレンスボードが発表します。

※元データの確認は、全米産業審議会(コンファレンスボード)のウェブサイトをご参照ください。

岡野 辰太郎