電車内で泣き出した赤ちゃんに、他人ができること

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多くの人が利用し、周りに気を遣うことも多い電車内。そんなシチュエーションで、もし赤ちゃんが泣き止まなくなってしまった場面に居合わせたら……。

そうした場合の行動が、つい先日、ネット上で大きく議論になり、さまざまな意見が出てきました。具体的にどういった見方や考え方があるのでしょうか。この間の経過をまとめてみました。

母親への気遣いから生まれた投稿

発端となったのは、先日、Twitterに投稿された次のようなツイートです。

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「まじめに聞きたいんですが、電車内で泣き叫ぶ赤ちゃんには他人が何をしてあげられるんでしょう? 具体的にできることがあれば、例えそれがその時うまくいかなくても『迷惑なんて思ってないよ』と態度で示せるんです。意見ください」

投稿者は、乗り合わせた電車内で赤ちゃんが泣き出し、不安になりながらも声をかけ、赤ちゃんをあやした、という自身の経験から、「声を掛けるってほんっとうにハードルが高い」「ハードルを少しでも下げたい」と母親に安心感を与えられるようなアイディアを集められたら、との思いで、このツイートを投稿したようです。

積極的に関わろうとする多くの人たち

このツイートには、1900以上のリプライがついたほか、4万9000リツイートされ、大きな話題となりました。ネット上の反応では、

「話しかけられるのはありがたいと思います」
「話しかけられず、チラチラ見られるのと、コソコソ話されるのが一番精神的に追い詰められる気がするので、世間話・天気の話なんでも良いので話しかけてくれるとありがたい」

と、親の目線から投稿者のような行動に感謝する声が多くあります。また、

「親に気づかれないよう子供に変顔をして見せて笑わせる」
「微笑んで手を振ってあげたりする」
「少し遠いところからポジティブなことを言う」

といった意見も出ています。テレビCMの中には、見せると多くの赤ちゃんが泣き止むものがあり、スマートフォンでそうした「泣き止み動画」を探して差し出す、という人もいるようです。

ほかにも、「ひよこボタン」というアプリを鳴らす、という意見もありました。「ひよこボタン」とは、赤ちゃんが泣いている状況でアプリを起動しボタンを押すと、ピヨピヨと音が鳴り、「気にしてないですよ」という気持ちを伝える、というものです。こちらはあまり周知されていないため、伝わりにくいこともあるかもしれませんが、間接的にでも母親の負担を減らしたい、という人が多く見られました。

何もしないほうが良い派

一方で、これらとは真逆の意見もあります。

「何もしないでくれると1番嬉しい」
「善意でも電車で知らない人から話しかけられると怖い」

と、気持ちは嬉しいが声かけは控えてほしいと思う親も少なくないようです。また、

「ギャンなき赤ちゃんにうちの母が声をかけたら親に思いっきり嫌な顔をされたことがある」
「おもちゃとか食べ物もらっても怖いし、『他人は何もしない』が正解なんちゃうん?」
「赤ちゃんは嫌いではないが、聴覚過敏なので赤ちゃんの泣き声でイライラしてしまう」
「黙らせろと怒る人はどうかと思うが、うるさいものはうるさいので、音楽聞いたり車両を移動したりする」

と、赤ちゃんが泣き止まないのは仕方がないものだとしつつも、赤ちゃんをあやしたり積極的に関わったりすることには否定的な人も一定数います。

対応に「正解」はないけれど……

人が相手のことですから、電車内で赤ちゃんが泣いたときの対応に「正解」はないのかもしれません。まして、その泣き声をどう思うかも人それぞれですから、泣き声をうるさいと思う人に「イライラするな」と言っても意味がないでしょう。

しかし、「赤ちゃんは泣くものだ」「赤ちゃんの泣き声が嫌な人だっている」といったことが互いにわかっていれば、共感はできなくても、それぞれに配慮ができるはずです。対応のマニュアルのようなものはありませんが、お互いを理解し、認め合うことさえできていれば、誰かがひどく嫌な思いをする、なんてことなく過ごすことができるのではないでしょうか。あなたはどう思われますか?

クロスメディア・パブリッシング

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執筆者
クロスメディア・パブリッシング

2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。