6. 自分の自己負担割合をフローチャートで確認
自身やご家族の医療費の負担割合を知りたい場合は、厚生労働省が公表しているフローチャートを活用するとわかりやすいです。
年齢や所得区分によって自己負担割合(1割・2割・3割)は異なり、どの区分に該当するかを順を追って確認できます。
特に、年齢を重ねるにつれて医療費の自己負担額は増加する傾向にあります。
そのため、老後の生活設計や医療費の備えについて考える際には、自分や家族の負担割合・保険料の目安を早めに把握しておくことが大切です。
7. 今後の医療費の見通しを立てておきましょう
後期高齢者医療制度は、高齢者の医療を支える重要な公的制度であり、その自己負担割合は所得水準によって1割・2割・3割に区分されています。
2022年に導入された「2割負担」は、一定以上の所得がある方を対象とする新しい区分で、急な負担増を避けるために一時的な「配慮措置」が設けられてきました。
しかし、この措置は2025年9月30日で終了し、2025年10月からは実質的な2割負担が全面適用されます。
また、後期高齢者の医療保険料は都道府県ごとに異なり、所得や年金額に応じて計算されます。
そのため、自分や家族がどの負担区分に当たるのかを確認し、今後の医療費の見通しを立てておくことが大切です。
参考資料
- 厚生労働省「後期高齢者の窓口負担割合の変更等(令和3年法律改正について)」
- 厚生労働省「後期高齢者医療制度の令和6・7年度の保険料率について」
- 政府広報オンライン「後期高齢者医療制度 医療費の窓口負担割合はどれくらい?」
加藤 聖人