5. 【後期高齢者医療制度】保険料の支払い方法は「特別徴収」か「普通徴収」の2択
後期高齢者医療制度の保険料には、「特別徴収」と「普通徴収」の2つの納付方法があります。
それぞれの特徴を把握し、支払いの仕組みや注意点を理解しておきましょう。
5.1 支払い方法①:特別徴収(公的年金からの天引き)
特別徴収とは、年金の支給時に保険料が自動的に差し引かれる仕組みです。
一定の要件(年金支給額や受給状況など)を満たす場合に適用され、本人が納付手続きを行う必要はありません。
この方式のメリットは、納め忘れの心配がないことです。
一方で、保険料が天引きされるため、実際に受け取る年金(手取り額)が減る点には注意が必要です。
また、制度上の手続きに時間がかかるため、収入の変動・住所変更・死亡などがあっても、反映までに2~3か月かかる場合があります。
この間も一時的に保険料が引き落とされることがあり、後日精算が行われるケースもあります。
5.2 支払い方法②:普通徴収(口座振替・納付書での支払い)
普通徴収とは、口座振替や納付書を利用して自分で保険料を納める方法です。
市区町村から送付される納付書で金融機関やコンビニエンスストアから支払うほか、自動口座振替を設定することも可能です。
自治体によっては、希望により特別徴収から普通徴収への切り替えができる場合もあります。
ただし、自動引き落としではないため、支払い忘れや納付期限の管理は自己責任になります。