欠陥や不具合のあった商品に対して事業者が実施する措置を集約した「リコール情報サイト」。消費者庁が運営するもので、日々さまざまなカテゴリーのリコール情報が更新されています。

今回は「自動車・バイク」カテゴリーの中から、2025年10月2日に公表されたフィアットのリコールを取り上げます。

1. 【自動車・バイクのリコール情報】フィアット「600」「600e」

  • 対象車種:「600」「600e」
  • 輸入期間の範囲:令和7年5月1日~令和7年7月23日
  • 対象台数:553台
  • 不具合の部位:車内情報システム(制御モジュール)
  • 対応方法:全車両、車内情報システムの制御プログラムを対策仕様に更新する。なお、改善のためのプログラムの書き換えは、対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。
  • 対応開始日:2025年10月2日
  • 連絡先:Stellantis ジャパン株式会社

不具合箇所は車内情報システム(速度計、ナビゲーション、オーディオ等の統合システム)です。制御プログラムが不適切なため、タッチスクリーンとメータークラスター(速度計)が消灯し、速度の確認が出来なくなる恐れがあるとのことです。

2. 【自動車・バイクのリコール情報】所有者は必ず事業者に連絡を

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リコール製品による重大事故は毎年発生していますが、消費者に認知されていないことも多いです。消費者庁によると、認知しても事業者に連絡しない消費者は約3割にのぼるとのことです。

重大事故を防ぐためにも、「リコール情報を知る(リコール情報メールサービスに登録する、所有者登録サービスに登録するなど)」「対象商品を所有している場合はすぐに事業者に連絡する」ということを心がけるとよいでしょう。

参考資料

大蔵 大輔