2. 富裕層が持つ資産とは?世帯年収別の保有資産をチェック
博報堂富裕層マーケティングラボ「新富裕層調査2025」から、世帯年収別の保有資産(金融資産・現物資産)を見てみましょう。
上記のとおり、世帯年収1500万円を超える層では、預貯金に偏らず「高リスク資産」や「現物資産」の保有額が増加する傾向があります。
特に、世帯年収3000万円以上、5000万円以上の世帯ではその傾向がより顕著に表れており、株式や投資信託などの金融商品だけでなく、時計や貴金属、アート等の現物資産の保有が拡大しています。
その背景には、資産防衛とインフレ対策の意識の高まりがあります。
物価上昇や円安の進行により、現金や預金だけでは資産価値が目減りする可能性があると考える世帯が増えました。
特に高所得層では、リスクを分散しながら資産の実質価値を守るため、複数の資産クラスを組み合わせる傾向が強まっています。
さらに、相続・贈与を見据えた資産の多様化も進んでおり、現金や預金だけでなく、評価額の変動がある現物資産を保有することで、相続税の節税や資産分散の効果を狙うケースも見られます。
