【年金生活者支援給付金】12月15日は“ひとり1万900円”が上乗せになる場合も？対象者・条件・申請の流れをわかりやすく解説夫婦で2万1800円になるケースも。緑の封筒が届いたら早めの返送を—申請しないと受け取れない給付金とは？ | 5ページ目 | LIMO

5. 公的年金だけに頼るシニア世帯の実態（国民生活基礎調査）

厚生労働省が公表した「2024（令和6）年国民生活基礎調査の概況」から、高齢者世帯（※）の収入の実態を見ていきましょう。

まず、高齢者世帯全体の平均的な所得構成を見ると、収入の63.5%を「公的年金・恩給」が占めており、次いで仕事による収入である「稼働所得」が25.3%、「財産所得」が4.6％となっています。

しかし、これはあくまで全体の平均値です。

「公的年金・恩給を受給している世帯」に絞ると、収入のすべてが「公的年金・恩給」である世帯が43.4%にものぼることがわかっています。

※高齢者世帯：65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の者が加わった世帯

総所得に占める公的年金・恩給の割合別世帯構成

このようにシニア全体で見れば稼働所得なども一定の割合を占めていますが、年金受給世帯に絞ると、その半数近くが公的年金収入のみに頼って生活しているという実態が浮き彫りとなっています。

ここまで、「年金生活者支援給付金」について確認してきました。

昨今話題の物価上昇が今後も続くことによって、手元の資金が目減りしたり、毎月の生活費で収支が圧迫すると感じる人も増えているようです。

そんな中で、対象者には一定の所得基準値がありますがこういった給付金制度があります。

ご自身が対象になっていないのか、利用できる制度がないか一度確認してみてはいかがでしょうか。

使える制度は活用することも大事ですね。