「お辞儀ハンコ」日本にはびこる謎のビジネスマナー ビジネス、今日のひとネタ

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また、「メールの『CC欄』のアドレスの並び順は役職順でなければならない」というマナー。これは先ほどの「ハンコの向き」の趣旨と似たようなものでしょう。手紙から派生したマナーかもしれませんが、宛先ではなく「確認のため」にアドレスを入れているCC欄でそこまでの配慮は必要なのでしょうか。

また、「出先で出された茶菓子やお茶には手を付けない」というマナーもあるようです。「取引先での飲食は卑しい」という意識からだと思われますが、「先方にせっかく用意してもらったお茶やお菓子を捨てることになり、もったいない」という批判もあります。

やっているけどちょっと疑問なマナー

上に挙げた例は、実践している人はそこまで多くないかもしれません。しかし、日常的に行っているマナーも、あらためて見ると合理的とはいえません。

たとえば、宴会での「お酌文化」。「グラスを空にさせてはいけない」というマナーですが、自分のペースで飲みたい人は少なくありません。また、特に女性は「上司や男性社員にお酌しろ」と言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、何かの会合に「軽装でお越しください」と招かれ、クールビズで赴くと、自分以外は上下スーツ姿の人しかいなかったという苦い経験をしたことはありませんか? 「人が集まる場でスーツ以外は失礼」という価値観があるのか、「服装自由」「軽装」「オフィスカジュアル」などの文言があってもスーツを着用する人は少なくありません。

最近のものでは「スマホでメモ代わりに写真を撮るのは失礼にあたるため、紙でメモを取る」というマナーもありますね。「自分の手で紙に書いたほうが頭に残る」というのは確かにありますが、写真のほうが合理的な場合もあるのに、「紙でメモを取る」という行為に執着しなくてもいいような気はします。

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執筆者
クロスメディア・パブリッシング

2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。