5. 自分の年金見込額は「ねんきんネット」で確認
老後の生活設計を立てるには、自分が将来どのくらいの年金を受け取れるのかを把握しておくことが大切です。
年金見込額は「ねんきんネット」や毎年届く「ねんきん定期便」で簡単に確認できます。まずは現状を知ることから始め、老後に向けて準備を始めていきましょう。
5.1 ねんきんネットとは?
「ねんきんネット」は、年金記録の確認や年金見込額の試算、各種通知書の閲覧などができるオンラインサービスです。
スマートフォンやパソコンを使って、24時間いつでもどこからでも利用できます。
ねんきんネットに登録するには、「マイナポータルとの連携」もしくは「ユーザIDの取得」が必要です。
ユーザIDを取得するには、基礎年金番号とメールアドレスが必要です。登録の際は、年金手帳や年金証書など、基礎年金番号が確認できる書類をお手元にご用意のうえ、申請手続きを行いましょう。
なお、ユーザIDは「ねんきん定期便」などに記載されている「アクセスキー」で取得することも可能です。
6. まとめ
日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造で成り立っており、将来の受給額は加入状況や収入水準、勤続年数によって大きく差が生じます。
平均額を見ても、男女の違いや年代ごとの傾向がはっきりしており、老後の生活設計を考えるうえでは自分自身の見込額を正しく把握することが重要です。
また、年金は偶数月に2ヵ月分まとめて支給される仕組みになっているため、生活費や固定費の支払いスケジュールを意識した家計管理が必要です。
将来に備える第一歩として「ねんきんネット」などの公式サービスを活用し、自分の年金見込額を早めに確認しておきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」の登録方法」
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
加藤 聖人
