株式市場の振り返り-日経平均株価はわずかに続伸、材料難で約3週間ぶりの閑散相場
2019年2月19日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,302円(+20円、+0.1%) 小幅続伸
- TOPIX 1,606.5(+4.5、+0.3%) 小幅続伸
- 東証マザーズ総合指数 883.0(+7.9、+0.9%) 続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,049、値下がり銘柄数:976、変わらず:104
- 値上がり業種数:25、値下がり業種数:8
- 昨年来高値更新銘柄数:14、昨年来安値更新銘柄数:2
東証1部の出来高は10億6,605万株、売買代金は1兆8,570億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。米国市場が休場だったこと等から、目立った材料に乏しい盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金は2兆円を下回り、1月28日以来の低水準となっています。
そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい値動きとなりました。前日の大幅上昇を受けた利益確定売りが出たため、前場の序盤に一時▲64円安となりましたが、その後は下値を拾う動きも出始めました。その結果、後場の半ばに一時+63円高まで買われる場面も見られましたが、最後は小幅高の続伸で引けています。ただ、終値では21,300円台に乗せたものの、上値の重さも目立ったと言えましょう。
なお、TOPIXも同じような値動きで小幅続伸となりました。
東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は10日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は8,072万株、売買代金1,135億円となり、いずれも前日より小幅減少となりました。売買代金は減ったものの、個人投資家の物色意欲回復は続いており、10日連続で1,000億円超となりました。
また、総合指数も続伸で引けました。ただ、主力株の上値は重いため、900ポイント回復まではもう少し時間を要しそうな雰囲気です。
ソフトバンクGやシャープが大幅下落、JR東海やSGHDが昨年来高値更新
個別銘柄では、物色の方向性が欠ける中、東海旅客鉄道(9022)が大きく値を上げて昨年来高値を更新し、西日本旅客鉄道(9021)や九州旅客鉄道(9142)も堅調に推移しました。
また、SGホールディングス(9143)も昨年来高値更新となり、大東建託(1878)やKDDI(9433)も上昇して引けています。
その他では、値下がり銘柄が目立ったハイテク株ではソニー(6758)が買い戻され、村田製作所(6981)も値を上げて引けました。
なお、株価暴落が続いたレオパレス21(8848)はいったん買い戻しが入り、終値で+12%超高の急反発となっています。
一方、ソフトバンクグループ(9984)が一時▲4%超安の大幅安となり、ハイテク株ではシャープ(6753)が▲4%強安で引けました。
また、J.フロント リテイリング(3086)やニトリホールディングス(9843)など小売株の一角も売られています。その他では任天堂(7974)も値を下げましたが、全体的に目立った値動きは見られなかったようです。
新興市場(東証マザーズ)では、MTG(7806)が冴えない値動きで連日の昨年来安値更新となり、そーせいグループ(4565)やアンジェス(4563)など医療バイオ株の一角も値を下げました。また、メルカリ(4385)が8日ぶりの反落となり、ZUU(4387)も冴えない値動きとなっています。
一方、ジェイテックコーポレーション(3446)は大きく値を上げました。さらに、サンバイオ(4592)も小幅上昇となっています。
葛西 裕一