100万円あればマイホーム購入時の頭金にしたり、将来の子どもの教育費に充てたりと、いざという時に備えておくことができますよね。

今回は、本格的に貯金に取り組んだことがない初心者さんでも始めやすい、3ステップ式の貯金方法をご紹介します。1つずつ順番に進めていき、貯金の基礎的な流れを掴みましょう。

みんなどれくらいお金を貯めているの?

総務省統計局が2018年5月に発表した「家計調査報告[貯蓄・負債編]平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」によると、1世帯あたりの貯蓄現在高(平均値)は1812万円となっています。これだけを見ると額の多さに驚くかもしれません。

また平均値は、一部のお金を持っている人が引き上げているため、なかなか実態を把握できません。そこで中央値を確認してみましょう。中央値とは、数字を大きい(小さい)順に並べた時に真ん中にくる数字のことです。ここでは1074万円となっています。やはり1000万円以上と、高額に感じます。

さらに年代別に見ていきましょう。40歳未満の貯蓄現在高の平均は602万円、40代は1074万円、50代は1699万円、60代は2382万円、70代以上は2385万円となっています。40代までは住宅ローンなどを組んでいる世帯が多いのか、負債現在高の平均は1000万円を超えています。

この数値を参考に大まかな目標を定めて、まずは100万円の貯金に挑戦してみましょう。

なお、この調査における「貯蓄」には、預貯金だけではなく、有価証券、生命保険や個人年金なども含まれています。

ステップ1 貯金のスケジュールを立てる

貯金がスムーズにできるかどうかは、「計画性があるか」で左右されます。まずは貯金を「いつ・どのタイミング」までに「いくら」貯めたいかを設定しておきましょう。

「35歳まで」「子どもが高校に入学するまで」といった明確な時期を定めるのがポイントです。今回のテーマである100万円を貯めるなら、どのくらいの期間を設定すれば無理がないかをイメージしながら考えましょう。

特に注意しておきたいのは、「老後の資金を貯める」ケース。「老後の生活に困らない程度」といったようなアバウトな目標では、自分に合った金額を貯めることができません。「定年は何歳なのか」「老後はどのように暮らすのか」と掘り下げていきましょう。

ステップ2 家計簿を分析する

普段、家計簿をつけているだけで満足していませんか。ただ家計簿をつけるだけで終わっていては、ほとんど意味がありません。毎日の支出を記入するだけではなく、1週間ごとに振り返る習慣をつけましょう。