4. 【年金から】住民税などを「特別徴収=天引き」するのはどうして?
住民税は、その地域の公共サービスやインフラ整備の財源となっているとお伝えしました。この住民税、実は給与からだけでなく、多くの場合は老齢年金からも天引きされます。
ここでは、最低限知っておきたい「年金からの天引きに関すること」を説明します。
4.1 Q 多くの場合、住民税を年金から天引きで納めるのはどうして?
→A 高齢者の方々と市区町村の両方にとって、支払いや徴収の手間を減らすための便利な仕組みです!
高齢者の方にとってのメリット
年金から自動的に天引きされるので、自分で銀行や郵便局へ支払いに行く必要がありません。
また、支払いを忘れてしまう心配もありません。
年金から天引きされるもの
- 介護保険料
- 国民健康保険料(税)
- 後期高齢者医療保険料
- 住民税
- 森林環境税
老後の年金から、各種保険料(税)が自動的に天引きされることが多い点には留意しましょう。
5. まとめにかえて
ここまで、国民年金+厚生年金を「月額15万円以上もらっている人」の割合が何パーセントなのか解説しました。
また、年金から住民税などを「特別徴収=天引き」する理由についてもご紹介しました。
実際に支給される年金額には個人差があるため、ご自身の年金情報について日本年金機構の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認しておきましょう。
老後生活に向けて、物価高を踏まえたうえで「どれくらい老後資金が必要なのか」現役時代のうちから確認し、準備しておくことが大切です。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 東広島市「公的年金からの特別徴収(年金特別徴収)について」
マネー編集部年金班