5. まとめにかえて
今回は、60歳から90歳以上の方が毎月いくらぐらい年金を受け取れるのかについて詳しく見てきました。最近は物価高等の影響で生活コストが上がり、年金だけでは家計が圧迫するという高齢者の方は少なくありません。
老後のためにと貯めておいた預貯金を切り崩して生活費に充てているという方も珍しくないでしょう。厚生労働省年金局のデータによれば、厚生年金(※国民年金を含む)の平均受給額は約15万円。
生活コストが上がっている現代では、ひと月15万円未満の年金額で生活をやり繰りするのは非常にシビアな話でしょう。今後、物価高がおさまるか、年金の受給額が大幅に増えれば老後の心配も多少和らぎますが、将来のことは誰にも予測できません。そのため、これから老後を迎える現役世代の私たちは、今のうちから年金以外に頼れる老後資金を準備しておきましょう。
今はNISAやiDeCo、貯蓄型の保険商品など老後資金を準備するための方法はたくさんあります。まずは、それぞれの特徴やメリット・リスクを整理して自分に合った方法で老後への備えをはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
鶴田 綾