株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり小反落、TOPIXはわずかに3日続伸

2019年2月14日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,139円(▲4円、▲0.0%) 3日ぶり小反落
  • TOPIX 1,589.8(+0.4、+0.0%) わずかに3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 873.0(▲2.4、▲0.3%) 3日ぶり小反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,050、値下がり銘柄数:999、変わらず:78
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
  • 昨年来高値更新銘柄数:15、昨年来安値更新銘柄数:9

東証1部の出来高は13億4,517万株、売買代金は2兆2,598億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。米国株の続伸や円安進行等の好材料はあったものの、米中貿易摩擦交渉の行方を見守る慎重なスタンスをとる投資家が多かったようです。売買代金は2兆円超を維持しましたが、盛り上がりに欠けた商いでした。

そのような中、日経平均株価は方向感を欠く値動きとなりました。前場の序盤に一時+91円高まで上昇しましたが、その15分後には一時▲42円安に急降下するなど、やや荒い展開となりました。その後は長くプラス圏で推移しましたが、最後の最後にマイナス圏へ沈んで引けています。結果的にはほぼ横ばいでしたが、わずかながら3日ぶりの反落でした。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、最後はわずかにプラス圏を維持して3日続伸となりました。ただ、日経平均株価もTOPIXも概ね横ばいに終わったと見ていいでしょう。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり小反落、売買代金は7日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は8,235万株、売買代金1,448億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しています。新興市場は前日に続いて個人投資家の物色意欲が回復し、盛り上がりのある商いとなりました。売買代金は1,000億円を大きく上回り、7日連続で大台超えとなっています。

ただ、総合指数は小幅下落となり、3日ぶりの反落に終わりました。ここから900ポイント回復まで一気にいくかどうか注目されましょう。

ソフトバンクGがしぶとく6日続伸、レオパレス21は約6年3カ月ぶりの安値水準

個別銘柄では、ファナック(6954)や安川電機(6506)が大幅安となり、リクルートホールディングス(6098)は大幅反落となりました。

また、ハイテク株ではシャープ(6753)、ローム(6963)、村田製作所(6981)などが大幅下落となり、前々日にストップ高まで買われたルネサスエレクトロニクス(6723)も利益確定売りに押されたようです。

その他では、前日まで3日連続ストップ安だったレオパレス21(8848)は、ストップ安こそ免れたものの▲12%安に迫る暴落で昨年来安値を更新しました(約6年3カ月ぶりの安値水準)。さらに、ZOZO(3092)が大幅続落となり、前日に赤字拡大見通しの決算発表を行ったKYB(7242)も▲3%安に迫る大幅安で引けています。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が、最後にしぶとく値を上げて6日続伸となりました。

また、オリンパス(7733)が大幅上昇で連日の昨年来高値更新となり、NEC(6701)も一時は高値更新まで買われています(NECの終値は小幅下落)。

その他では、大林組(1802)が一時+5%超高の急騰となり、鹿島(1812)も急騰するなどゼネコン株が総じて大幅高となったのが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、サンバイオ(4592)が一時▲10%超安の暴落となり、ソレイジア・ファーマ(4597)も大幅続落となりました。また、前日に今期(2019年12月期)の大幅赤字転落予想を公表したユーザベース(3966)も一時▲9%安に迫る急落となっています。

一方、メルカリ(4385)が大幅高で5日続伸となり、公開価格(3,000円)回復が視野に入ってきました。

葛西 裕一