育児のツラさはよく聞きます。が、なぜそこまでツラいのでしょうか?

片づけたそばから散らかる無限片づけ地獄、トイレの中まで子供がついてくる自分時間のなさ…。理由は星の数ほどで、全部解消するのはとても無理。でも待ってください。育児をツラくする真の原因は、他にあるのかもしれません。

実は、子供に手がかかるからでもなく、自由時間がないからでもなく「愛する者がいるから」こそ、育児はツラいのです。人生のかけがえのないひと時が少しでも明るくなるよう、育児がツラい理由を見直してみませんか。

あるママの1日

「腕のしびれくらい我慢しないと」
明け方、苦しくて目覚める。見ると右腕に2歳、左腕に4歳の頭が乗ってる。両腕の感覚が完全に麻痺。ムッとして腕を引き抜いたら泣き出した。

「もっと稼げよ、自分」
今日も上の子は保育園に行き渋り。そんなに嫌?「たいした仕事してないのに、そのせいで無駄に嫌な思いをさせているのかも」

「体調管理なってないな」
下の子熱あったー。「昨日寒かったかな。外から早く帰ってくればよかった。布団もちゃんと掛け直してやればよかった」

「こんなママじゃ子供の将来暗いかも!?」
絵本もYouTubeの魅力に連敗中。「他のママは有意義な遊びしてあげるんだろうな…」ミニカー競争も布団トンネルもコチョコチョもやったけど、1日って長い。

「また怒っちゃった」
子供同士のケンカ。ついイラッとして怒鳴ってしまう。「今怒るべきじゃないよな。あんなしょんぼりしてる。もっといい言い方しないとダメだな」

「母も妻も失格、か」
つくった料理は見向きもせず、冷凍庫から既製品のグラタンを引き出す下の子。「2人の口に合う、しかも栄養たっぷりごはんを工夫しなきゃ」
夫帰る。家散らかり放題。ご飯適当。「他の奥さんなら少しはましなご飯用意してるよね」

果てしない「もっと」「もっと」に苦しめられる
してあげられることはもっと、もっとあるはず。でもあれもこれもできてない。ダメダメな母、それが私でございます。我が子よ、ごめん。

愛は金より貪欲!?

愛情は育児に欠かせません。でも、愛情って実際、どんなものをどれだけ用意すればいいんでしょう?