シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の、2019年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年2月7日に更新された鳥貴族の2019年1月既存店売上高は、対前年同月比で92.2%とマイナス成長になりました。

内訳としては客数94.5%、客単価97.5%と、客数・客単価ともにマイナスという結果でした。なお、1月の92.2%は9月の86.9%に次ぐ悪い数字となっています。

一方で全店売上高は104.3%となり、プラス成長を維持しています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年7月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は、今期6カ月続けてのマイナス成長となっています。客数が全ての月でマイナスの中、客単価は8月・9月のみプラスで以降は4カ月マイナスが連続。足元は客数94~95%、客単価97%前後で低位安定してしまった状態です。

今期は出店を決定済みの店舗以外は新規出店を凍結していますが、全店売上高は8月以降全ての月でプラス成長であり、既存店の苦戦が目立ちます。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2017年12月の3,965円を天井に下落が継続しています。12月に1,650円と安値を更新後、いったん1,900円台を回復したものの、現在は1,700円台にまで再び下落しています。

新規出店を原則凍結して既存店の立て直しに注力していますが、現段階では成果が表れていません。既存店立て直しの効果が表れるタイミングが今後注目されます。

鳥貴族の過去1年間の株価推移

参照:月次報告(2019年1月度)

LIMO編集部