3. 老後生活が一気に赤字!予期せぬ出費にも備えが必要です
限られた収入でやりくりが必要となる年金生活ですが、予期せぬ出費があることも考えておかなくてはいけません。
例えば病気やケガ、介護といった大きな出費で、生活が一気に赤字になってしまうこともあり得ます。特に高齢になると医療費は増え続け、長期入院や療養が必要になると負担は想像以上に大きくなります。
年代別の医療費を見てみましょう。
厚生労働省の統計でも、70代で年間60万円以上、90歳を超えると100万円超に達することが示されています。
4. いまどきシニアは「健康に関する備え」を意識している!
内閣府が公表した「令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査結果」によると、老後の準備として最も多く挙げられているのは「健康に関する備え(健康の維持・増進、介護予防、保険、病気やけがの治療など)」で、全体の80.7%を占めています。
他には以下の割合で重要視しているようです。
- 「健康に関する備え(健康の維持・増進、介護予防、保険、病気やけがの治療など)」80.7%
- 「終活関係の準備(葬儀やお墓、財産整理など)」38.1%
- 「住まいに関する備え」25.5%
- 「資産形成(貯蓄や投資など)」24.2%
では公的年金・保険のほかに、老後の備えとして私的な年金・保険に加入しているのでしょうか。
- 「生命保険」56.0%
- 「病気やけがのための保険」50.7%
- 「個人年金」19.7%
- 「介護保険」13.3%
- 「企業年金」13.0%
- 「いずれも加入していない」17.2%
このように、生命保険の加入率が高く、同程度に病気やけがのための保険加入率も高いことが分かりました。
長く健康に過ごしていくためにも、健康に関する備えは欠かせないようです。ぜひ一度老後生活の備えについて考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
三石 由佳