2. 写真に心を動かされる人が続々

皆既月食と富士山 単体コマ

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出所:@Yamakuma381

@Yamakuma381さんによると、写真は「比較明合成という手法」を用いて撮影したそう。

「比較明合成とは連続して撮影した複数枚の写真を比較し、明るい部分だけを合成する写真技法のひとつで、肉眼では見ることの出来ないような光景を作り出すことが可能になり、花火撮影、や星空撮影においてよく用いられます」とのことです。

この撮影を行うにあたって重要な点は「画角を1度決めたら三脚でしっかり固定をし、絶対にズラしてはならないこと」だといいます。「月の移動だけを記録したいので、ちょっとしたミスでカメラや三脚に触れてしまうと、画角がズレて写真はブレブレに。長時間にわたる撮影が全て水の泡になってしまうのです」と詳しく教えてくれた@Yamakuma381さん。

撮影中は「カメラとスマートフォンをwifiで接続しリモコン代わりにしてシャッターを切り続けていた」とのこと。さらに「ただシャッターを切るだけでなく月食の進行状況によってカメラの露出(明るさ)を変える必要があるため、シャッタースピードやISO感度をこまめに調整する必要があった」とのことで、根気が必要な撮影だったことがうかがえます。

撮影当日は仕事を終えた後、車に機材を積み、2時間30程かけて山中湖へ足を運んだという@Yamakuma381さん。

完成した写真を目にしたときの心境を聞くと、「午前0時頃からセッティングし、月食開始から終わりまで夜通しカメラの前に張り付き、非常に神経を使う撮影でトイレにも行けないので疲れましたが、PCのモニターで仕上がった写真は大成功!幻想的な作品に仕上がり、さっきまでの疲れは一気に吹っ飛び、我ながらとても感動しました」と語ってくれましたよ。

皆既月食の進行過程がうかがえる写真には多数のいいねに加え、

  • 「かっこいい!教科書に載ってそう」
  • 「これはお見事 アイデアも技術も」
  • 「おお、すごい!見られなかったので嬉しい」

といった声が寄せられています。

こうした反響について@Yamakuma381さんは、「多くの方からお褒めの言葉や夜通し撮影した労いの言葉、いいねを頂き、大変ありがたく思います。また今回の皆既月食は深夜だったこともあって、見られない方々もいたようで、その方々に写真で様子をお届けできたのであれば良かったと感じています」と喜びの胸中を話してくれました。