来月、10月15日は公的年金の支給日です。この日、「年金生活者支援給付金」という給付金も支給される人がいます。

2024年3月末時点の年金生活者支援給付金の平均支給額は以下の通り。

  • 老齢年金生活者支援給付金:月額4014円
  • 障害年金生活者支援給付金:月額5555円
  • 遺族年金生活者支援給付金:月額5057円

基礎年金の種類により異なりますが、平均で月5000円前後となります。

年金生活者支援給付金は、所得が一定額に満たない人の生活を支える目的で創設された制度です。こうした性質上、給付金の支給は1回限りではなく、支給要件を満たしていれば、公的年金に上乗せする形で2カ月に1回のペースとなります。

年金生活者にとって、公的年金以外の貴重な収入となるでしょう。

本記事では「年金生活者支援給付金」の支給対象となる要件や、給付額、手続き方法について解説します。

1. 年金生活者支援給付金は3種類「老齢年金・障害年金・遺族年金」

「年金生活者支援給付金」ってどんな制度?

年金生活者支援給付金制度について

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」

「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を受け取っていてもなお所得が低い人を対象に支給される給付金で、年金の支給日(2か月ごと)に、公的年金とあわせて上乗せで支給されます。

近年実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な措置とは異なり、要件を満たしている限り継続して受け取れる恒久的な制度です。

この年金生活者支援給付金には、次の3種類があります。

  • 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

次章にて、それぞれの支給対象者を確認しましょう。