2. 【退職金】失敗談1位は「現金で放置」やってよかったことは?

退職金について、PRTIMES「退職金、過半数が「不安や疑問あり」、失敗談1位は「現金での放置」、成功談1位は「退職前の投資開始」」によれば、株式会社400Fが行った「オカネコ 退職金に関する調査」※によると、過半数が退職金に不安や疑問を抱えており、具体的な不安として以下が挙がりました。

※調査対象:ご自身、または身近な家族ご友人で退職金を受け取った経験、または今後受け取る予定のある全国の『オカネコ』ユーザー242人

2.1 退職金の使い道に感じる不安や疑問

  • 1位「老後資金として足りるか不安」54.5%
  • 2位「投資や運用で損をしてしまわないか」25.2%
  • 3位「何から手をつければいいか分からない」14.1%

また、退職金の使い道について「失敗した」と感じる経験がある人は36.4%。

失敗談の中で多い順に「退職金を現金で放置してしまった(運用せずに目減りした)」20.5%、「専門家に相談せず、一人で判断してしまった」17.3%、「老後資金として残す分を決めず、生活費で使いすぎてしまった」15.0%となっていました。

退職金が出るか、出ないか、出るならいくらかは個人差があるので、まずは自身の退職金について確認することが大切です。その上で退職金の使い方については前もって情報収集をして、考えておきたいところ。

同調査によれば、退職金の成功談がある人は57.8%。そのうち多い順に内容をみてみましょう。

2.2 退職金で「やってよかった」成功談

  • 1位「退職金を受け取る前から投資を始めた」23.9%
  • 2位「退職後の具体的な収支シミュレーションを行った」18.2%
  • 3位「退職金を受け取る前に、書籍やインターネットで情報収集をした」17.0%

退職金を受け取る前から情報収集をしたり、投資をはじめたり、また具体的な収支シミュレーションをしている方もいます。まずは老後の具体的な収支シミュレーションをした上で、退職金をどうするか考えるとよいでしょう。

退職金はまとまった金額が入る場合もあり、運用を考えている方もいると思いますが、年齢が上がるにつれリスクは取りにくくなります。できれば現役時代から情報収集をしたり、可能な場合は自身のリスク許容度内で実際に運用をしてみたりするのも一つでしょう。

3. スモールステップで資産運用をはじめるのも一つ

昨今の物価高や少子高齢化を考えると、まとまった貯蓄を保有しておきたいもの。とはいえ特に貯蓄額の中央値をみると、しっかり貯蓄するのは簡単ではありません。

まずは少額でいいので、毎月一定額を積み立てることが大切でしょう。

ある程度貯蓄が貯まった場合、一部で資産運用をするのも一つです。資産運用にはリスクがありますし、リスク許容度は人それぞれ。一方で貯蓄を効率的に貯められたり、自分だけでなくお金に働いてもらうという選択肢がもてたりもします。

基本的には年齢が上がるほど、リスクは取りにくくなってくるもの。また、年を重ねてから急に初めて運用をはじめるのも多少リスクがあります。

資産運用をはじめてみたいという方は、可能であれば現役時代のうちから、少額でいいので運用をはじめて経験を積んでみるといいでしょう。

いずれにせよ、前もっての情報集やシミュレーションは大切です。これを機にお金について考えてみてくださいね。

参考資料

宮野 茉莉子